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症例
原発性頭蓋内悪性リンパ腫の2例
著者: 安藤彰1 斎藤和子1 鈴木重晴1 岩淵隆1
所属機関: 1弘前大学脳神経外科
ページ範囲:P.191 - P.196
文献購入ページに移動悪性リンパ腫は,最近の網内系学の進歩と相まって,その免疫学的,病理学的側面からの分類研究が特に盛んである.脳神経外科領域においても,近年頭蓋内悪性リンパ腫の報告は増えつつあるが,全脳腫瘍中に占める割合は少なく,稀なものの1つである.今回我々は,初回手術後15年余という長年月を経て局所再発をみた症例,および多発脳神経麻痺を主症状として発症し,病理組織学的にBurkitt typeと診断された症例,計2例の頭蓋内原発性と考えられる悪性リンパ腫を経験した.
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