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症例
Diencephalic syndrome—3症例の報告と考察
著者: 西本詮1 難波真平1 柳生康徳1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.211 - P.219
文献購入ページに移動著明なるいそうと血漿成長ホルモン(GH)の異常高値を特徴とするdiencephalic syndromeは,1951年のRussellの報告20)以来,文献上89例がみられるが5,15,23),本邦例は14例であり8-10,15-17,23,24),比較的稀な疾患であるといえる,本症ではその発症がほとんど2歳以下に限られる5)という臨床的特徴を有することから,症状の発現に年齢が重要な意義を有すると考えられる.このたびわれわれは本症の3例を経験し,そのうち2例は比較的長期間follow-upできたので〔このうち1例(下記の症例1)の経過の一部はすでに本誌にcase studyとして報告した17)〕,これらの症例を中心として,本症の臨床的側面,内分泌学的異常の意味などにつき考察を加えて報告する.
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