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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻3号

1984年03月発行

文献概要

症例

Bromocriptine療法により髄液鼻漏の消失したInvasive prolactinomaの1症例

著者: 奥山徹1 佐藤修1 大坊雅彦1 丹羽潤1

所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.319 - P.323

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I.はじめに
 下垂体腺腫のなかで,特にprolactinomaに対しbromocriptine療法が行われているが,その合併症に関して種々の報告がある.1979年Aronoffら1)はpro-lactinomaに対するtranssphenoidal surgery後,遺残腺腫にbromocriptine療法を行い,髄液鼻漏の生じた症例を報告し,また1982年Baskin & Wilson3)も同様な症例を報告している.
 最近われわれは,invasive prolactinomaに合併した髄液鼻漏にbromocriptine療法を行い,逆に髄液鼻漏が消失したと思われる症例を経験したので,抗腫瘍効果との関係からその機序について若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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