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症例
Bromocriptine療法により髄液鼻漏の消失したInvasive prolactinomaの1症例
著者: 奥山徹1 佐藤修1 大坊雅彦1 丹羽潤1
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.319 - P.323
文献購入ページに移動下垂体腺腫のなかで,特にprolactinomaに対しbromocriptine療法が行われているが,その合併症に関して種々の報告がある.1979年Aronoffら1)はpro-lactinomaに対するtranssphenoidal surgery後,遺残腺腫にbromocriptine療法を行い,髄液鼻漏の生じた症例を報告し,また1982年Baskin & Wilson3)も同様な症例を報告している.
最近われわれは,invasive prolactinomaに合併した髄液鼻漏にbromocriptine療法を行い,逆に髄液鼻漏が消失したと思われる症例を経験したので,抗腫瘍効果との関係からその機序について若干の考察を加えて報告する.
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