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症例
Prolactinomaの放射線治療後に発生したトルコ鞍部線維肉腫
著者: 永谷雅昭1 池田卓也1 大槻秀夫1 水田忠久1 森信太郎1 生塩之敬1 早川徹1 最上平太郎1 松本圭史2 森浩志2
所属機関: 1大阪大学脳神経外科 2大阪大学病理病態学 3現籍 大阪府立成入病センター脳神経外科
ページ範囲:P.339 - P.346
文献購入ページに移動1959年Terryら21)が下垂体腺腫の放射線治療後に発生した下垂体部線維肉腫の3例を報告して以来,同様の報告が相つぎ,下垂体腺腫に対する放射線治療の遅発性副作用のひとつとして注目を集めている.
最近われわれは,invasive prolactimmaの女性例で,54歳時に腫瘍部分摘出術と引き続く総量5,000radのLineac照射を受け,2年余を経て下垂体部線維肉腫の発生をみた症例を経験した.本症例の詳細について報告するとともに,文献上20例の放射線照射後下垂体部肉腫発生例を検討し,下垂体腺腫の放射線療法について若干の考察を加える.
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