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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻4号

1984年03月発行

文献概要

研究

脳脊髄血管の神経支配に関する形態学的研究—II.脊髄血管

著者: 板倉徹1 仲寛1 中北和夫1 亀井一郎1 中井國雄1 駒井則彦1 今井治通2 木村宏2 前田敏博2

所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科 2滋賀医科大学解剖

ページ範囲:P.453 - P.457

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I.はじめに
 脳血管の神経支配に関する研究は比較的多い.脳軟膜血管にはノルアドレナリン,アセチルコリン,substanceP,vasoactive intestinal peptideを含有する4種の神経線維の存在が明らかにされた4,7,9,10,12,14,18,20,33).さらに脳実質内血管にも神経支配が存在し,中枢性ノルアドレナリンニューロン2,8,15,29),セロトニンニューロン16,17,30)による支配も明らかにされつつある.しかし脊髄血管の神経支配に関する研究は少なく,特にその形態学的研究はほとんどない.
 脊髄損傷時の脊髄血流の研究はかなり活発で,受傷直後よりむしろ2-3時間後に強いhemoxrhagic necrosisが生じること,さらにノルアドレナリンが損傷部周辺に漏出し,引き続いて生じるnecrosisと関係が深いことが指摘されている5,28,34)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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