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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻4号

1984年03月発行

文献概要

研究

脳卒中後痙性麻痺に対する脊髄刺激の効果

著者: 中村三郎1 坪川孝志1 山本隆充1 築山節1 菅根美夫2

所属機関: 1日本大学脳神経外科 2信愛病院脳神経外科

ページ範囲:P.485 - P.491

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I.緒言
 Bobath1)によれば,すべての片麻痺(患者に強さは異なるが痙縮が存在するといわれる.この痙縮が高度な場合,自発的にも他動的にも運動が制限され,運動機能改善のための訓練に障害となっている.
 従来,痙縮の治療には,1)理学療法,2)薬物療法,3)外科的療法,などが用いられて来た10,14,20).近年,きらに.4)生理学的療法として末梢神経,小脳または脊髄の電気刺激が注目されている3,5,7),痙縮に対する脊髄刺激の効果については,そのほとんどが多発性硬化症を対象として検索され.Cookら6)をはじめDooleyら12)によれば,約60%に良好な効果が得られたと報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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