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研究
脳血管緊張におよぼす脳幹部脳血管運動中枢の役割—第1報 特に脳血液量および頭蓋内圧の変化について
著者: 筒井巧1 本間温1 角南典生1 門間文行1 土本正治1 長尾省吾1 西本詮1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.581 - P.589
文献購入ページに移動重症頭部外傷などに伴う急性脳腫脹は,その急激な脳容積の増大と,治療の困難な点とにおいて,より緩徐に進行する脳浮腫とは臨床上区別されている.その病態に関しては,脳血管緊張の低下に基づく急激な脳血液量の増加が主体をなすと考えられている.
脳血管緊張の低下をきたす一因子である神経性因子に関しては,Ishiiの視床下部背内側核(DM)破壊による急性脳腫脹作成の報告9)以来,脳血管運動中枢が注目され,種々の脳幹レベルでの刺激・破壊実験が報告されてきた15,16,22).しかし,脳血液量の変動を直接測定し,脳血管運動中枢の破壊時の脳血管床と頭蓋内圧との関係を検討した報告は見あたらない.
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