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症例
頭蓋内脊索腫の3例—Typical chordomaとChondroid chordoma
著者: 大島勉1 坂本学1 高杉晋輔1 松本圭蔵1 浅野登2 神山悠男2
所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2高松市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.591 - P.598
文献購入ページに移動脊索腫は,胎生期の脊索遺残組織notochordal remnantから発生する腫瘍であり,頭蓋内では斜台部に好発し,全頭蓋内腫瘍の0.1-0.5%を占める.腫瘍は頭蓋底部正中線上硬膜外に発育し,骨を浸潤破壊しつつさまざまな方向に進展するため,大きなものは全摘出が困難なことがある.また放射線治療も期待されるほどの効果をみないことが多く,再手術を繰り返すうちに不幸な転帰をとることが多い.
一方Heffelfinger8)らは55例の脊索腫を組織学的見地と生命予後の関係から検討し,typical chordomaと比べ手術+放射線治療によりはるかに生命予後が良好なものがあり,これをchondroid chordomaと名づけている.
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