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症例
Rathke’s cleft cystの2例
著者: 山本昌昭1 高良英一1 今永浩寿1 神保実1 久保長生2
所属機関: 1東京女子医科大学第2病院脳神経外科 2東京女子医科大学第2病院脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.609 - P.616
文献購入ページに移動symptomatic Rathke’s cleft cystは稀であり,1920年Duffy6)の最初の手術例以来,Yoshidaら23)は20例を集計しており,その後の報告を合わせても41例の文献報告をみる程度である1,2,5,7-16,20-22).
本稿ではRathke’s cleft cystの2例を報告する.第1例は典型的なsympto-matic Rathke’s cleft cystであり,第2例は脳動脈瘤の手術時,偶然に発見されたものである.しかし,第2例もその病歴中に,視神経障害や下垂体機能低下を強く示唆する症状が既にあり,一応symptomatic,もしくはsubclinicalRathke’s cleft cystと考えた.
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