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症例
大脳Gangliogliomaの臨床—6例の報告と文献的考察
著者: 今永浩寿1 久保長生2 井沢正博2 天野恵市2 喜多村孝一2
所属機関: 1東京女子医科大学第2病院脳神経外科 2東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.627 - P.633
文献購入ページに移動gangliogliomaは脳腫瘍全国統計では0.1%,Zülch24),Russell と Rubinstein19)の報告では0.4%と,きわめて発生頻度の低い腫瘍とされている.しかし,近年多数例の報告が散見されており,われわれもCT導入前に1例,CT導入後に5例の計6例の本腫瘍を経験しており,従来考えられていたほど稀な腫瘍ではないと思われる.
大脳のgangliogliomaはてんかん発作を主訴として,神経症状や頭蓋内圧亢進症状を欠くことが比較的多く,原因不明のてんかんとして治療されているものが少なくなかったが,CTの導入により脳腫瘍として外科的治療をうける機会がふえてきている.
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