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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻6号

1984年05月発行

文献概要

症例

腎移植患者に生じた脊髄硬膜外膿瘍の1例

著者: 江頭泰平12 能勢忠男1 牧豊1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系脳神経外科 2県西総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.739 - P.743

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I.はじめに
 脊髄硬膜外膿瘍の予後は,抗生剤の出現以後,生命予後よりも機能予後に重点がおかれる.その機能予後は,術前の神経障害の程度と密接な関係があり7),多くの報告で早期診断・手術の必要性が強調されている4,5,7)
 最近,われわれは,腎移植患者に本疾患を生ずるという稀な発症様式をとる1症例を経験した.更に術前の神経症状は,対麻癖を呈するまで悪化していたが,手術により不完全ながら独歩可能となるまで回復しえた.そこで,本症例の発症様式および,本疾患における術前神経障害の程度の進行した例に対する手術後の機能予後に関して文献的考按を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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