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文献概要
症例
顔面神経鞘腫—顔面神経水平部から発生した2症例
著者: 中尾哲1 福光太郎1 尾形誠宏1 田渕哲2
所属機関: 1神戸市立中央市民病院脳神経外科 2神戸市立中央市民病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.745 - P.751
文献購入ページに移動顔面神経鞘腫は,1930年のSchmidtによる報告13,本邦では1937年の大西の報告9)が最初とされているが,聴神経鞘腫や三叉神経鞘腫などと比較し稀な疾患である.本腫瘍は顔面神経のどの部位からも発生しうるが,錐体骨内に発生した腫瘍では,頭蓋内進展をきたし脳神経外科的な治療が必要である.
われわれは,顔面神経水平部から発生し頭蓋内進展をきたした顔面神経鞘腫の2症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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