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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻6号

1984年05月発行

文献概要

症例

乳汁分泌を伴った男性プロラクチン産生下垂体腺腫の1例

著者: 井上亨1 中垣博之1 北村勝俊1 岸川高2 西尾俊嗣3

所属機関: 1九州大学脳神経病研究施設外科 2九州大学放射線科 3九州大学脳神経病研究施設神経病理

ページ範囲:P.767 - P.771

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I.はじめに
 プロラクチン産生下垂体腺腫は,女性の場合は,無月経・乳汁分泌により比較的早期に発見される比率が高いのに対し,男性の場合は腺腫増大の結果,視力視野障害をきたして初めて発見されることが多い.また,下垂体腺腫の中には腫瘍内に出血し急激な経過をとることがあり,このような状態は下垂体卒中といわれている.われわれは,視力視野障害がなく,突然の頭痛・嘔吐で発症し,乳汁分泌があり,手術により腫瘍内出血を契機として発症したと考えられる男性prolactinomaの1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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