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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻7号

1984年06月発行

文献概要

研究

頭部外傷性顔面神経麻痺—特に局在診断,予後および手術適応について

著者: 山本豊城1 佐藤慎一1 中尾哲1 伴貞彦1 難波晃1 福光太郎1 尾形誠宏1 田渕哲2 谷口郷美2

所属機関: 1神戸市立中央市民病院脳神経外科 2神戸市立中央市民病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.807 - P.813

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I.はじめに
 外傷性顔面神経麻痺は,頭部外傷に起因した脳神経麻痺のなかでは発生頻度が高く,比較的しばしばみられる病態である.外傷性顔面神経麻痺は,保存的治療によって大多数の症例では麻痺の回復が期待できるため,手術療法(顔面神経減圧術)を疑問視する傾向10)がみられる.また手術する場合でも,その手術適応と手術時期についてはいまだ確立した見解はなく,議論の余地のあるところである.
 今同われわれは外傷性顔面神経麻痺患者の25症例について,特に障害部位診断,障害の程度と予後との関係,顔面神経減圧術の手術適応とその成績などにつき検討し,若干の知見が得られたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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