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研究
脳血管撮影(Magnification carotid angiography,Intercavernous sinus venography)による下垂Microadenomaの診断
著者: 田辺純嘉1 佐藤修1 蓮沼正博1 相馬文勝1 中川俊男1
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.815 - P.822
文献購入ページに移動下垂体inicroadenoinaの神経放射線学的診断は,従来thin-section tomographyによるトルコ鞍底lamina duraの変化によって診断されてきたが,腺腫直径が5mm以下のmicroadenomaでは診断が困難であった13,18).また最近high resolution CTの開発により,CTによる下垂体microadenomaの診断例が増加しているが,下垂体microadenomaのCT所見は造影前に,low dense,isodense,hyperdenseと種々のdensityを示し,造影後にhypodenseを示す場合5,15)と増強効果を示す場合5,9)があり,microadenomaに特有なCT所見はない.
一方,脳血管撮影(magnification carotid angiography,intercavernous sinus venography)による下垂体microadenomaの診断に関する検討は少なく,magnification carotid angiographyは,下垂体microadenoma診断に極めて有効とする報告7)と下垂体macroadenomaと異なり,下垂体microadenomaに対する診断的意義はないとする相反する報告2,11,12)がある.
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