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症例
Rathke’s cleft cystのみられた石灰化下垂体腺腫の1例
著者: 松森邦昭1 岡田隆晴1 中山賢司1 宮坂佳男1 別府俊男1 久保長生2
所属機関: 1国立相模原病院脳神経外科 2東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.833 - P.838
文献購入ページに移動X線上,トルコ鞍上部に半円弧状の石灰化のみられたプロラクチン(PRL)産生下垂体腺腫の1例を経験した.本例はさらに病理所見上,Rathke’s cleft cystを伴っていた.下垂体腺腫とRathke’s cleft cystとの合併は近年transitional cell tumorの概念15,16)も提唱されているが,両者が完全に分離した形での合併例は極めて稀で,症例を呈示し,若干の文献的考察を加えて報告する.
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