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症例
開頭術後Subdural tension pneumocephalusの1例
著者: 山尾展正1 佐々木達也1 渡辺善一郎1 渡部政和1 丹治裕幸1 児玉南海雄1 遠藤辰一郎2
所属機関: 1福島県立医科大学脳神経外科 2福島県立医科大学第二外科
ページ範囲:P.841 - P.846
文献購入ページに移動CT scanの普及した現在,開頭術後にpneumo-cephalusが見られることは特に珍しい現象ではなく,またその多くは何ら特別な治療を要しない.しかし,稀にmass effectや神経症状を呈することがあり,この病態はtension pneumocephalusと呼ばれ16),その原因の大部分は外傷によるものであるが,手術操作に起因した報告も散見される17).最近われわれは,破裂脳動脈瘤に対し,neck clippingを施行すると同時にV-P shuntを行ったところ,その6ヵ月後にsubdural tension pneumocephalusをきたした1例を経験したので,反省点やその発生メカニズムにつき若干の文献的考察を加え報告する.
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