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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻7号

1984年06月発行

文献概要

症例

開頭術後Subdural tension pneumocephalusの1例

著者: 山尾展正1 佐々木達也1 渡辺善一郎1 渡部政和1 丹治裕幸1 児玉南海雄1 遠藤辰一郎2

所属機関: 1福島県立医科大学脳神経外科 2福島県立医科大学第二外科

ページ範囲:P.841 - P.846

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I.はじめに
 CT scanの普及した現在,開頭術後にpneumo-cephalusが見られることは特に珍しい現象ではなく,またその多くは何ら特別な治療を要しない.しかし,稀にmass effectや神経症状を呈することがあり,この病態はtension pneumocephalusと呼ばれ16),その原因の大部分は外傷によるものであるが,手術操作に起因した報告も散見される17).最近われわれは,破裂脳動脈瘤に対し,neck clippingを施行すると同時にV-P shuntを行ったところ,その6ヵ月後にsubdural tension pneumocephalusをきたした1例を経験したので,反省点やその発生メカニズムにつき若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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