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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻8号

1984年07月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

側脳室三角部腫瘍の手術

著者: 半田肇1 長澤史朗1

所属機関: 1京都大学脳神経外科

ページ範囲:P.901 - P.912

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I.はじめに
 側脳室三角部(trigon)には,meningioma,papillo-ma,angioma,ependymoma,glioma,metastatic tumorなど多くの腫瘍が認められるが,前記3腫瘍はchoroid plexus,とりわけglomusより発生して脳室内に進展するという特徴を持っているため,一般に三角部腫瘍(tri-gonal tumor)とよばれている.三角部腫瘍は比較的稀な腫瘍であり,代表的なmeningiomaでも全menin-gioma症例中の1-2%がこの部位に発生するにすぎない`3,21)
 三角部腫瘍は症状が出現しにくい脳室内に進展するため,診断確定時には腫瘍が巨大化していたり,不可逆的な神経症状を伴う場合が多かった.しかしながらCT導入後には,偶然あるいは軽微な症状で診断される三角部腫瘍が増加している.これらの腫瘍を後遺症なくいかに摘出するかは,今日的な課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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