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研究
脊髄損傷におけるエネルギー代謝と血流障害—part 1
著者: 林成之1 坪川孝志1
所属機関: 1日本大学脳神経外科 2マイアミ大学
ページ範囲:P.923 - P.930
文献購入ページに移動脊髄損傷後の病態形成は,主として脊髄の血流障害によって惹起するものと考えられ,これまで脊髄損傷後の病態生理解明に関する研究は,血管障害や血流障害を中心になされてきた4,5,15,21,22).
しかし,一定の脊髄損傷モデルを実験的に作ることが極めて難しい上に,脊髄の局所血流量を経時的に正確に測定し得る検索方法が確立されていないことや,脊髄損傷後の病態は必ずしもhomogenousな変化を示さないこともあって,脊髄損傷後の血流障害出現様式やその推移について,必ずしも評価し得る一定の結論が得られていなかった5,15,23).
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