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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科12巻8号

1984年07月発行

文献概要

研究

脊髄損傷におけるエネルギー代謝と血流障害—part 1

著者: 林成之1 坪川孝志1

所属機関: 1日本大学脳神経外科 2マイアミ大学

ページ範囲:P.923 - P.930

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I.はじめに
 脊髄損傷後の病態形成は,主として脊髄の血流障害によって惹起するものと考えられ,これまで脊髄損傷後の病態生理解明に関する研究は,血管障害や血流障害を中心になされてきた4,5,15,21,22)
 しかし,一定の脊髄損傷モデルを実験的に作ることが極めて難しい上に,脊髄の局所血流量を経時的に正確に測定し得る検索方法が確立されていないことや,脊髄損傷後の病態は必ずしもhomogenousな変化を示さないこともあって,脊髄損傷後の血流障害出現様式やその推移について,必ずしも評価し得る一定の結論が得られていなかった5,15,23)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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