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研究
脳血管攣縮と過酸化脂質障害—攣縮動脈壁における過酸化脂質の局在と定量
著者: 所和彦12
所属機関: 1横浜市立大学脳神経外科 2小田原市立病院脳神経外科
ページ範囲:P.1049 - P.1058
文献購入ページに移動I.はじめに
くも膜下出血(SAH)後の脳血管攣縮spasmの発現機序については現在なお不明な点が多く,諸家の一致をみていない.攣縮物質についても数々のものが提唱されており,そのなかでもoxyhemoglobin(oxyHb)4,7,13,15,17,19,20)を中心とする脂質過酸化反応が注目されている.
一方,Fein3),Alksne1)らにより攣縮動脈壁の微細構造の変化が指摘されて以来,中膜平滑筋細胞のmyone crosis,内皮細胞変性を中心とした器質的変化とspasmとの関連についての報告も多い8,27,28).
くも膜下出血(SAH)後の脳血管攣縮spasmの発現機序については現在なお不明な点が多く,諸家の一致をみていない.攣縮物質についても数々のものが提唱されており,そのなかでもoxyhemoglobin(oxyHb)4,7,13,15,17,19,20)を中心とする脂質過酸化反応が注目されている.
一方,Fein3),Alksne1)らにより攣縮動脈壁の微細構造の変化が指摘されて以来,中膜平滑筋細胞のmyone crosis,内皮細胞変性を中心とした器質的変化とspasmとの関連についての報告も多い8,27,28).
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