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症例
右後下小脳動脈瘤の破裂により椎骨脳底動脈血栓閉塞をきたした1例
著者: 金城利彦13 佐藤智彦1 笠井直人2
所属機関: 1大分市医師会立アルメイダ病院脳神経外科 2大分医科大学脳神経外科 3東北大学脳研脳神経外科
ページ範囲:P.1085 - P.1090
文献購入ページに移動近年,CTスキャンの普及に伴い,くも膜下出血の診断率の向上がみられる,しかし,くも膜下出血の診断を得ているにもかかわらず,脳動脈瘤の発見されない場合もある.その原因としては血管撮影上の条件の不的確なものも多いが,脳動脈瘤のneckが細い場合,脳血管攣縮で造影されない場合,また他の脳血管と重なって見逃されることもある.今回,20歳女性でくも膜下出血で発症し,four vessel studyで脳底動脈閉塞のみの所見を呈しており,剖検にて右椎骨動脈後下小脳動脈分岐部動脈瘤と,その主幹動脈である椎骨脳底動脈の血栓閉塞を認めた症例を経験したので,そのメカニズムを考察し報告する.
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