icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻1号

1985年01月発行

文献概要

研究

Xe enhanced CTによる脳腫瘍rCBFの解析

著者: 中村治1 瀬川弘2 高倉公朋2 野村和弘1 中込忠好3 吉益倫夫3 上田裕一4 木村一元4 永井政勝4

所属機関: 1国立がんセンター脳神経外科 2東京大学脳神経外科 3厚生年金病院脳神経外科 4独協医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.37 - P.43

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脳腫瘍の血行動態を知る試みは以前よりなされており,臨床的にも133Xeによる方法や,最近ではポジトロン法も普及してきた.しかし,前者では求められた血流値の局所性に乏しく,また後者では,代謝などの情報が得られるものの,血流に関しては半定量的で,十分な分解能が得られないなどの問題点がある.この点,われわれが開発した断層脳血流測定法16,17,19)(Xe CT法)は,Xe samration法により得た結果を画像表示することにより,局所脳血流量(rCBF),分配係数(partition coeffi-cient;λ)を約4mmの分解能で観察することが可能であり,従来の断層脳血流測定法4,10,20)より一歩進んだ方法といえる.rCBF,λをCT scan解剖との関係で観察することは腫瘍病態を知る上で重要であるが,併せて本法の臨床応用の可能性について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?