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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻1号

1985年01月発行

文献概要

研究

頭部外傷急性期における凝固線溶能の特徴—重症度と予後の相関において

著者: 久村英嗣1 福田充宏1 武元良整1 佐藤雅春1 小浜啓次1

所属機関: 1川崎医科大学救急医学教室 2関西労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.53 - P.58

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I.はじめに
 頭部外傷後の凝固線溶異常に関しては種々の検討がなされており,その急性期においては凝固亢進状態にあり,disseminated intravascular coagulation(以下DICと略す)へ移行しやすいと考えられている.またDICの所見を呈するものは脳損傷の程度が強く,予後も悪いといわれている3,5,6,9,15).これらのことから,今回われわれは単独頭部外傷100例の凝固線溶能について生存群と死亡群の比較検討,脳実質損傷群と非損傷群の比較検討を行うことにより,頭部外傷急性期における凝固線溶異常について重症度と予後の面より検討を加えたので報告する,また,頭部外傷に起因したDICの特徴についても言及したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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