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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻1号

1985年01月発行

文献概要

研究

くも膜下出血再破裂発作の意義—特に早期再破裂について

著者: 安井信之1 鈴木明文1 大田英則1 上山博康1 川村伸悟1

所属機関: 1秋田県立脳血管研究所脳神経外科

ページ範囲:P.61 - P.68

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I.はじめに
 破裂脳動脈瘤に対する早期手術の目的は,再破裂の予防とくも膜下出血に伴う種々の病態に対し,できるだけ早期に対処あるいは予防的処置を講ずることであり,手術時期の検討を行う際には患者の重症度,脳内血腫(Ich)の有無,脳血管攣縮(Vs)の有無,脳循環動態といった種々の病態に重点をおいて論じられることが多い3,11,12),しかし,再発作については長期followの結果に主眼をおいて,その時期や重症度が論じられることが多く6,1014,再発作の予防のためにはどの程度の手術の緊急度が必要かについては現在まで詳細には検討がなされていない.
 今回これらを明らかにするために,くも膜下出血後急性期に入院した症例を対象とし,出血発作の時期,頻度,重症度,予後,手術による救命の可能性,さらにはIch, Vsといったくも膜下出血急性期病態に対する影響についても論ずる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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