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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻1号

1985年01月発行

文献概要

症例

脳皮質静脈血栓症に伴う皮質下出血の1例

著者: 石渡祐介1 小島康弘1 塩沢堯夫1

所属機関: 1横須賀共済病院脳神経外科

ページ範囲:P.93 - P.98

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I.はじめに
 脳静脈系血栓症は,耳鼻科領域の感染症,頭蓋内腫瘍,産褥期,経口避妊薬内服,血液疾患などに続発して発症するものと,原因不明で特発性といわれるものが報告されている,その発生頻度は全脳血管障害の約10%を占めるといわれ8,20),稀な疾患とはいいがたいが,それらの報告の多くは静脈洞血栓症であり,脳静脈に限局した血栓症の報告は意外に少ない.その理由としては,本疾患が必ずしも臨床症状を伴わないことと,その確定診断の困難さをあげることができる.今回われわれは,痔核摘出術直後に頭痛,左不全片麻痺にて発症した皮質下出血を伴う脳皮質静脈血栓症の1例を経験したので,その臨床経過ならびにその臨床的特徴を文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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