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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻1号

1985年01月発行

文献概要

症例

Transoral anterior approachにて全摘しえた大後頭孔部髄膜腫の1症例

著者: 蝶野吉美1 阿部弘1 岩崎喜信1 小林延光1 今井知博1 桜木貢1 都留美都雄1

所属機関: 1北海道大学脳神経外科

ページ範囲:P.109 - P.114

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I.はじめに
 一般に大後頭孔"前半部"に位置する硬膜内腫瘍の摘出には多くの困難を伴う.microsurgery導入以後,後方到達法にて全摘出可能であった症例が稀に報告されているが11,13,25),その危険性は高く,部分摘出にとどめざるを得ない場合が多い.
 今回われわれは,解剖学的に最も到達が容易である経日的前方到達法を用いて,大後頭孔前半部に位置する硬膜内腫瘍を全摘出し,良好な結果を得た症例を経験したので文献的考察を加え報告する.本症例は,渉猟し得た範囲では,腫瘍摘出後,硬膜形成ならびに前方骨固定を併せて施行し得た最初の報告例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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