文献詳細
文献概要
症例
片側動眼神経麻痺で発症したBurkittリンパ腫の1例
著者: 福井啓二1 武田定典1 貞本和彦1 小池聰之2 岡部健一3 土岐博信3 森脇昭介4
所属機関: 1和昌会貞本病院脳神経外科 2国立病院四国がんセンター耳鼻咽喉科 3国立病院四国がんセンター内科 4国立病院四国がんセンター病理
ページ範囲:P.1183 - P.1189
文献購入ページに移動Burkittリンパ腫は,1958年Burkittによって中部アフリカの小児にendemicに発生する悪性腫瘍として報告された3).その後O’Conorらにより,悪性リンパ腫に属するものとされ18),現在では,non-Hodgkin’s lym-phomaのバーキット型(LSG分類)またはsmall non-cleared cell(Working Formulation分類)に細分類されており14),本邦では1969年Oboshiらにより報告されて以来17),約40例の報告が見られる1,4,5,8,12,13,15-17,19,20)(Table 2).
われわれは左動眼神経麻痺で発症し,骨髄生検により診断されたBurkittリンパ腫の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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