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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻11号

1985年11月発行

文献概要

症例

術後石灰化硬膜外血腫の1例

著者: 吉田伸子1 伊関洋1 天野恵市1 喜多村孝一1

所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.1199 - P.1203

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I.はじめに
 硬膜外血腫は頭部外傷に起因し,急性の経過をとるものが大部分であるが,慢性に経過して石灰化することも知られている.急性硬膜外血腫と異なり,悪急性あるいは慢性硬膜外血腫は硬膜表面の静脈性出血が出血源9)で,頭部外傷以外にも開頭術後に発生した症例が報告されている5,17,18,21)
 最近,著者らは,水頭症を伴う松果体腫瘍患者に脳室腹腔シャント術を行い,術後,松果体腫瘍に対して放射線照射を行ったところ,シャント術から3年経過後,CTで石灰化を伴った硬膜外血腫の認められた1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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