icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻12号

1985年12月発行

文献概要

研究

小児の脳腫瘍—予後とそれに影響する諸因子 第3報 Medulloblastomaの転移形態と生命予後

著者: 大井静雄14 松本悟2

所属機関: 1国立療養所香川小児病院脳神経外科 2神戸大学脳神経外科 3ノースウェスターン大学神経外科 4香川小児病院脳神経外科

ページ範囲:P.1273 - P.1280

文献購入ページに移動
I.緒言
 小児の脳腫瘍は,種類,局在性,付随する病態,臨床症状の発現様式,そしてその予後を決定する因子などにおいて成人と異なった特徴をもつ.われわれはこれまでに,これらの特徴をさまざまの観点から分析してきた.そして,小児の脳腫瘍の予後に影響する因子については,このシリーズですでにastrocytoma23),ependymoma22)について分析し,それらの予後に関し際立った特徴を報告した.今回は,つづいてmedulloblastomaの予後の分析として,この腫瘍の特徴のひとつともいえる腫瘍の転移に注目し検討した.medulloblastomaの予後の分析は,これまでに多くの報告をみるが,その転移形態の詳細な分析から生命予後を論じたものはなく,この腫瘍の治療上の観点からも興味深いものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?