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研究
Medulloblastomaの予後を左右する因子
著者: 井上達12 吉田純1 景山直樹1
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科 2加茂病院脳神経外科
ページ範囲:P.1283 - P.1289
文献購入ページに移動medulloblastomaは小児悪性脳腫瘍のうちで最も高頻度に認められる腫瘍であり,近年の治療法の進歩とともに,その平均生存期間の延長が報告されてきているが,それでもまだ多くの症例は多少の寛解期間ののちに局所再発やくも膜下播種を起こし,予後不良な経過をたどってゆくことはまちがいない.徐々に増加しつつある長期生存例と,早期死亡例の間には,その差を生み出す因子として手術法,放射線療法などが指摘されているが,それ以外にも種々の因子が潜んでいる可能性があり,充分な検討により,それらを明確にしてゆくことがmedul-loblastomaの予後の改善にとって重要な課題になると考えられている.われわれは過去16年間にわたる治療成績および個々の症例で背景因子の詳細な分析を行い,予後を左右する因子に検討を加えた.
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