icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻12号

1985年12月発行

文献概要

症例

前大脳動脈(A1 segment)紡錘形動脈瘤の1治験例

著者: 田村勝12 塚原由夫1 淀繩昌彦1

所属機関: 1近森病院脳神経外科 2群馬大学脳神経外科

ページ範囲:P.1337 - P.1340

文献購入ページに移動
I.はじめに
 紡錘形動脈瘤はアテローム硬化をもとに脳底動脈や内頸動脈などに形成される紡錘形の動脈拡張である9).前大脳動脈にこの種の動脈瘤をみることは稀で,たとえみられても,前交通動脈部に認められた報告が数例ある4,6)のみで,precommunical segment(A1)に限局して認められた報告はこれまでのところないようである.
 著者らは比較的軽症の脳出血で発症し,脳血管撮影を施行したところ,脳出血とは別に,偶然左A1 segmentに動脈瘤を認め,手術的に紡錘形動脈瘤と確認し,クリッピング術を行い,良好な経過をとった1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?