icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻12号

1985年12月発行

文献概要

症例

くも膜下出血後の脳血管攣縮に対するHemodynamic therapyに合併した脳室内および脳内血腫—2症例の検討

著者: 石黒修三1 木村明1 宗本滋1 池田正人1 正印克夫1

所属機関: 1石川県立中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.1343 - P.1347

文献購入ページに移動
I.はじめに
 破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血後に発生する脳血管攣縮の対策として,volume expansionやinduced hy-pertensionによるhemodynamic therapyが行われるようになり,脳梗塞症状出現の防止や治療に有用であることが一般に認められるようになってきた6).しかし,この治療法はKosnik and Hunt7)が最初指摘したように,いくつかの危険性をはらんでいる,にもかかわらず,これまでhemodynamic therapyの合併症についての報告は極めて乏しい.最近われわれは,hemodynamic ther-apy中に脳室内および脳内出血を合併した2症例を経験したので報告し,本治療法の問題点に言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?