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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻2号

1985年02月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

クルーゾン病の手術

著者: 大森喜太郎1

所属機関: 1東京警察病院形成外科

ページ範囲:P.129 - P.134

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I.クルーゾン病とcraniosynostosis syndrome
 premature cranial synostosesは一般的にsimple cra-nial synostosis, craniofacial dysostosis, acrocephalo-syndactylyの3病型に分類される.この際のcraniofa-cial dysostosisはクルーゾン病と呼称される.しかし,実際にこれらの症例をつぶさに観察すると,一見単純に見えるsimple cranial synostosisにおいても,変形はときに眼窩におよび,必ずしもこの3病型がはっきりと区分されているとは考え難い.
 さらに,Gorlinらによる臨床像ならびに遺伝的考察を加味したcraniosynostosis syndromeの詳細な分類によれば,この症候群に名を連ねる疾患は少なくとも14存在し,このうちの6疾患(The Kleeblattschadel ano-maly, Crouzon’s disease, Apert’s syndrome, Pfeiffersyndrome, Saether-Chotzen syndrome, Carpenter’ssyndrome)は常に鑑別しておく必要があることが知れる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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