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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻2号

1985年02月発行

文献概要

症例

Pycnodysostosisの1症例

著者: 宇藤章13 中島啓次1 下地武義1 前田稔1 井上幸雄2

所属機関: 1順天堂伊豆長岡病院脳神経外科 2順天堂伊豆長岡病院整形外科 3順天堂大学医学部附属病院脳神経外科

ページ範囲:P.217 - P.222

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I.はじめに
 pycnoolysostosisは,1962年Maroteaux and Lamy8)により命名された疾患で,ギリシャ語でPycnos(thickor dense),dys(defectivc), and ostosis(bone)を意味し,小人症,骨硬化性変化,頭蓋縫合・泉門の開存,下顎骨形成不全,指趾末節骨の溶骨性変化などを臨床的特徴とする常染色体性劣性遺伝疾患である.このような特徴をもった症例は,1923年Montanari12)によりachom-droplasiaの異型として発表されたのが初めての報告とされている.わが国においても1946年,青池・石塚1)にょりcieid-cranio dysostosisの異型として報告.され,また1958年,青池は2)Dysostosis petmsansという名称を提唱しているが,現在ではpycnodysostosisという名称が一般的に使用されている.今同われわれは,この疾患に硬膜外血腫の合併した症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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