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研究
Moyamoya病の過呼吸負荷脳血管写—脳波上のRe-build up発現機序に関連して
著者: 高橋明1 藤原悟1 鈴木二郎1
所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科
ページ範囲:P.255 - P.264
文献購入ページに移動Moyamoya病小児例においては,号泣,笛を吹くなどの過呼吸により脳虚血症状が誘発されることが知られている.一方,われわれは過呼吸負荷後に脳波上,皮質および皮質下起源と考えられる再徐波化が起こることを指摘し,本現象が本症小児例に特徴的にみられることから,これをre-build upと命名し,本症のスクリーニンゲに有用であることを強調してきた2,6,10).しかし,本現象の発現機序に関しては,いまだ確固たる定説もなく,系統的検討を行った報告もみられない.
今回われわれは,本現象を解明する目的で本症小児例に対し過呼吸負荷前後に脳血管写を施行し,本症の特微的な脳血行動態を反映すると考えられる興味ある知見を得た.本報では,この結果を報告し,あわせてre-buikupの発.現機序に関して考察を加えたい.
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