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研究
抗てんかん薬長期服用患者における骨病変のマイクロデンシトメトリー法による評価—第1報 外来患者221例のスクリーニング調査
著者: 岩田幸也1 天野恵市1 河村弘庸1 谷川達也1 川畠弘子1 能谷正雄1 伊関洋1 塩飽哲士1 長尾建樹1 平孝臣1 久保長生1 喜多村孝一1 小林直紀2 小野由子2 柿木良夫2
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科 2東京女子医科大学脳神経センター神経放射線科
ページ範囲:P.293 - P.299
文献購入ページに移動1967年Schlnidt13)により抗てんかん薬による骨病変に関してはじめて記載されて以来,数多くの報告がなされている.近年,抗てんかん薬長期服用患者にみられる副作用のひとつとして,骨軟化症などの骨萎縮性病変が注目されている.
従来,この骨萎縮性病変の把握は生化学検査として血清カルシウム・燐・アルカリホスファターゼ(以下Ca,P,Al-pと略す)などの変動,X線検査として,骨陰影濃度・骨梁・骨形態の変化などの総合判断を基にして行われている.最近,骨萎縮性病変の早期発見方法として,井上ら2,3)により開発されたマイクロデンシトメトリー法(以下MD法と略す)が脚光を浴びている.本法は非侵襲性で,骨萎縮を定最的に評価し,反復検査が容易なため,経時的観察に優れている.
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