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研究
頑痛に対する経皮的脊髄硬膜外電気刺激法—特にDeafferentation painに関して
著者: 津田敏雄1
所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2
ページ範囲:P.409 - P.415
文献購入ページに移動I.はじめに
頑痛に対する外科的治療法には痛覚求心系を破壊する方法が一般的である.しかし,これらによっても効果のないもの,また,これら除痛法の後に出現する新たな痛み(いわゆるdeafferentation pain)に関し,近年,慢性的電気刺激による除痛が開発され普及しつつある.その刺激部位は多岐にわたるが,そのなかでも経皮的脊髄硬膜外電気刺激(以下SCSと略す)は簡単で安全な方法である.しかし,本方法による除痛メカニズム,そしてその効果,適応に関しては十分検討がなされているというわけではない.われわれはToronto General Hospital(Toronto,CANADA)において44例の,主にdeafferentation painと考えられた患者に対しSCSを行い,その治療経験から治療効果,合併症などを中心に検討し,同時にmorphine studyや体性感覚誘発電位(以下SERと略す)などの所見を加え,deafferentationpainの発生機序,SCSの除痛機序に関しても推論を加えた.
頑痛に対する外科的治療法には痛覚求心系を破壊する方法が一般的である.しかし,これらによっても効果のないもの,また,これら除痛法の後に出現する新たな痛み(いわゆるdeafferentation pain)に関し,近年,慢性的電気刺激による除痛が開発され普及しつつある.その刺激部位は多岐にわたるが,そのなかでも経皮的脊髄硬膜外電気刺激(以下SCSと略す)は簡単で安全な方法である.しかし,本方法による除痛メカニズム,そしてその効果,適応に関しては十分検討がなされているというわけではない.われわれはToronto General Hospital(Toronto,CANADA)において44例の,主にdeafferentation painと考えられた患者に対しSCSを行い,その治療経験から治療効果,合併症などを中心に検討し,同時にmorphine studyや体性感覚誘発電位(以下SERと略す)などの所見を加え,deafferentationpainの発生機序,SCSの除痛機序に関しても推論を加えた.
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