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症例
著明な被膜形成を認めた硬膜下膿瘍の1症例—CT所見と手術適応の考察
著者: 徳永能治1 井上優1 石坂博昭1 古賀博明1 河野輝昭1 森和夫1
所属機関: 1長崎大学脳神経外科
ページ範囲:P.433 - P.436
文献購入ページに移動近年,開頭術後に遅発性に出現する硬膜下膿瘍の報告が散見され,そのCT所見や臨床症状にかなりの特徴がみられている.また,外科的治療法としては,排膿,ドレナージ手術が主流を占め,大開頭による被膜外摘出術施行の報告は少ない.
今回,われわれは,外傷による急性硬膜外血腫の術後8ヵ月の無症状期をおいて発症した硬膜下膿瘍の1症例を経験し,被膜外摘出にて良好な結果を得たので,主にその経時的CT所見と手術適応について若干の文献的考察を加えて報告する.
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