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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻5号

1985年05月発行

文献概要

症例

化膿性骨髄炎を引き起こした前頭洞扁平上皮癌の1例

著者: 由良茂貴1 代田剛1 川田佳克1 米増祐吉1

所属機関: 1旭川医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.531 - P.536

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I.はじめに
 頭蓋骨の化膿性骨髄炎は,長管骨のそれに比べ,比較的稀な疾患である.さらに抗生剤の発達に伴い,その発生件数は減少しmortality,morbidityも著しく改善されてきてはいるが,ひとたび骨髄炎を起こすと硬膜下・外膿瘍,脳膿瘍や敗血症など重篤な合併症を引き起こし得るので,臨床的に重要な疾患であるのは変わらない.われわれは最近,前頭洞に原発した扁平上皮癌が,二次的な前頭骨骨髄炎を起こした興味ある症例を経験した.
 このように前頭洞原発の扁平上皮癌が頭蓋骨骨髄炎を引き起こした例は見当たらないので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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