icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻5号

1985年05月発行

文献概要

症例

外転神経麻痺で発症した三叉神経鞘腫の2例

著者: 加藤甲1 角家暁1 江守巧1 郭隆璫1

所属機関: 1金沢医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.555 - P.560

文献購入ページに移動
I.緒言
 三叉神経鞘腫の発生頻度はSchisano and Olivecrona13)によれば頭蓋内腫瘍5,727例中の0.2%と報告され,聴神経腫瘍との比率は約97対3である.初発症状は50%以上が顔面の知覚鈍麻,疼痛など第Ⅴ脳神経障害で発症するが1,2,13,14),外転神経麻痺で発症するものは稀で,著者らの渉猟しえた限りでは,過去6例の報告をみるにすぎない5,6,8,12,14).著者らは外転神経麻痺で発症し,その後の経過中も他の症状がほとんどみられず,術前診断が困難であった三叉神経鞘腫を2例経験したので,外転神経麻痺の発生機序に対する考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら