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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻6号

1985年06月発行

文献概要

研究

脳神経外科領域の手術後にみられるヘマトクリット値の低下と滲透圧の関連性について

著者: 田口薫13 渡部優1 山田正信1 泉本源太郎2

所属機関: 1近畿大学脳神経外科 2近畿大学第1外科 3神戸掖済会病院脳神経外科

ページ範囲:P.623 - P.630

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I.はじめに
 脳神経外科領域の手術に際し,術中術後に適正な補液,輸血を行ったにもかかわらず,術後にヘマトクリット値(Ht値)の低下を経験することがある.術中の出血量が過量とならないかぎり輸血を控えて手術を終了する機会が増え,Ht値低下が一層顕著に出現する場合もある.脳外科手術後のHt値低下はShenkinら24)によりすでに報告されているが,その原因についてはいまだ明らかでない.Ht値低下の現象は一般外科の腹腔内手術では認められないので,脳疾患や,開頭,脳内操作の影響によると考えられる.そこでこのHt値低下に関与する病態につき検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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