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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻7号

1985年07月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

振戦に対する定位的視床手術

著者: 大江千廣1

所属機関: 1群馬大学脳神経外科

ページ範囲:P.707 - P.716

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I.Introduction
 振戦に対する定位的視床手術は現在のところ視床Vim(Ventralis Intermedius)核を正確に決定して,患者各個人が有する振戦のひろがり(上肢,下肢,体幹など)を考慮した上でVim核内の一応の身体局在に従って必要な範囲のみを凝固するというやり方,すなわち選択的視床Vim核手術により,振戦の種類によらず,術直後から5年,10年の長期にわたり,ほぼ恒久的な寛解が得られることが明らかにされている5,8,12).この意味では,振戦に対する定位的視床手術はほぼ完成したといってよいのではないかと考えられる.そこで以下に,その経験から導びかれた理論的根拠と手術手技について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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