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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科13巻8号

1985年08月発行

文献概要

症例

全身骨にMultiple metastasisをきたしたAnaplastic oligodendrogliomaの1例

著者: 中村治1 渡辺卓1 野村和弘1 中島孝2

所属機関: 1国立がんセンター脳神経外科 2国立がんセンター病理部

ページ範囲:P.903 - P.909

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I.はじめに
 脳腫瘍の頭蓋外転移は稀な病態であるが,今回われわれが経験したoligodendrogliomaの頭蓋外転移は特に稀で,調べ得た範囲では文献上わずかに12例が報告されているのみである14).oligodendrogliomaを含むglio-ma の頭蓋外転移の原因としては,開頭手術との関連を指摘する説が有力であるが,われわれの症例も2回の開頭手術を行っており,発症より約6年後に急速に全身骨転移が進行し,死亡した.転移の原因としては,ほかに近年治療の進歩に伴って,長期生存例が増加したためと考える説もある1,9)が,もしそうなら,今後gliomaの頭蓋外転移はさらに増加する可能性があると考えられる.そこで文献的に,頭蓋外転移の頻度,原因,診断について検討するとともに,治療法についても考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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