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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻1号

1986年01月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

髄芽腫の手術

著者: 山下純宏1

所属機関: 1京都大学脳神経外科

ページ範囲:P.7 - P.13

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I.はじめに
 髄芽腫は5-10歳の小児の小脳虫部に好発する最も悪性の脳腫瘍の1つである.主として小脳虫部の後髄帆から発生し,浸潤性に増殖し,第4脳室全体を占拠する(Fig.1,2).放射線感受性が高く,放射線治療により少なくとも一時的に寛解が得られる場合が多い.髄腔内播種を起こしやすいので,全脳脊髄に放射線治療が行われる.髄芽腫は悪性ではあるが,一時的にせよ,とにかく治療に反応するという点で悪性脳腫瘍のなかでもユニークな腫瘍である.本稿では髄芽腫が発生する小脳の解剖と機能についての知識を整理し,髄芽腫の手術の実際上注意すべき点について述べ,最後にわれわれの治療成績について簡単に紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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