Neurological Surgery 脳神経外科14巻1号

1986年01月発行

症例

急性白血病に先行したGranulocytic sarcoma（Chloroma）の1例

著者： 米満勤¹ 藤原悟¹ 吉本高志¹ 大和田健司² 峯岸正好³

所属機関： ¹東北大学脳研脳神経外科 ²岩手県立胆沢病院脳神経外科 ³東北大学小児科

ページ範囲：P.67 - P.72

I．はじめに
　granulocytic sarcoma（chloroma）は骨灘（単球性）白血病に合併する稀な腫瘍であり，特に脳神経外科領域では，その報告^{8,12,13,21）}は極めて少ない．
　今回，われわれはgranulocytic sarcomaによる眼球突出にて発症し，約1ヵ月後に急性骨髄性白血病の出現を認めた稀な1例を経験したので若干の考察を加え報告する．