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内頸・眼動脈分岐部動脈瘤と視力,視野障害
著者: 京井喜久男1 外賀昭1 多田隆興1 飯田紀之1 角田茂1 内海庄三郎1 榊寿右2 森本哲也2 岩肇3 横山和弘3
所属機関: 1奈良県立医科大学脳神経外科 2国立奈良病院脳神経外科 3町立大淀病院脳神経外科
ページ範囲:P.1197 - P.1204
文献購入ページに移動内頸・眼動脈分岐部動脈瘤(以下IC-Oph An)は蝶形骨,視神経および視交叉,海綿静脈洞に近接して発生するが,その解剖学的特殊性から直達手術が困難な場合が多く,手術成績も他の部位の動脈瘤に比して満足すべきものではない1-3,10).最近,本動脈瘤に対する手術法および手術手技6,11,13,17),接近法9,12,14)に関しての報告は比較的多くみられるが,動脈瘤の圧迫や手術操作による手術前後の視機能障害についての検討も欠かせないものと考えられる.
今回われわれは現在までに経験したIC-Oph An症例を対象として,本動脈瘤に伴う視力,視野障害について,SAHの有無,放射線学的所見および手術所見より分析,検討した.
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