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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻10号

1986年09月発行

文献概要

研究

Long-term outcomeを基にした高血圧性脳出血の検討—第1報 血腫進展様式の重要性とその臨床的意義

著者: 神野哲夫1 永田淳二1 星野正明1 中川孝1 佐野公俊1 片田和広2

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学脳神経外科 2藤田学園保健衛生大学神経放射線科

ページ範囲:P.1207 - P.1212

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I.緒言
 著者らの施設にCTが導入されて以来,約10年が経過した.その間,経験した高血圧性脳出血は610例である.この10年間,個々のCTを検討し,あるものは手術を行い,そして,幸いにして「脳卒中友の会」という著者らの施設で治療した患者よりなる親睦団体を通じて,長期間,比較的患者に密着してのlong-term followupを行う機会を得た.ここらで,CT所見を中心にした高血圧性脳出血の臨床病態,手術適応,そして最近の著者らの実験的検討を,このlong-term follow upを基にして一度まとめてみたいと思う.その第1報として,本稿では被殻出血について,その血腫進展様式とlong—term outcomeとの相関を中心にして,被殻出血の臨床病態について著者らの検討結果を紹介し,諸賢の御批判を頂きたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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