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研究
脳血管緊張に及ぼす脳幹部脳血管運動中枢の役割—第3報 くも膜下出血急性期における脳幹破壊・刺激の頭蓋内圧に及ぼす影響
著者: 長尾省吾1 本間温1 西浦司1 筒井巧1 門間文行1 久山秀幸1 西本詮1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.1215 - P.1220
文献購入ページに移動第114)・2報11)において,脳血管緊張調節中枢である視床下部背内側核(DM),中脳網様体(MBRF)の破壊・および延髄網様体(MORF)の破壊刺激実験を行い,これらの部位の機能異常が直接脳血管緊張を低下せしめることを報告した.一方,臨床上経験する急性脳腫脹は,くも膜下出血(SAH)による髄液循環障害や脳挫傷,およびそれに伴う脳浮腫などによってすでに頭蓋腔がtightとなり,基礎頭蓋内圧(ICP)が上昇している例に合併することが多い.そこで今回は実験的にSAHを作成し,基礎ICPが亢進している状態で,1.DM,MBRF破壊,2.DM,MBRF破壊+MORF刺激を行い,特にICPの反応の様態から,これら脳幹機能異常がSAH急性期の急性脳腫脹発現にどのように関与しているか検討を試みた.
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