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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科14巻10号

1986年09月発行

文献概要

症例

前頭骨海綿状血管腫の1例

著者: 新野清人1 中川義信1 松本圭蔵1 伊井邦雄2

所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2徳島大学第一病理

ページ範囲:P.1231 - P.1235

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I.はじめに
 頭蓋骨に発生した血管腫に関する報告は,1845年Toynbee12)が最初に記載して以来,数多くみられる.しかし,その発生頻度は全骨腫瘍の0.2%2,12)と低く,比較的稀であり,本邦での報告は,現在までに調べえた限りでは,わずか9例を数えるのみであった11,13).こういった報告によると,海綿状血管腫の診断には頭蓋単純写が有用とされている9,11,14).今回われわれは,従来よりの検査法に加え行ったCT scanが術前の臨床診断に非常に有用であった前頭骨に発生した海綿状血管腫の1例を経験したので,若干の考察を加えるとともに,その特徴あるCT像について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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