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症例
第3脳室経由で到達した高位脳底動脈瘤の1例
著者: 児玉南海雄1 佐々木達也1 山野辺邦美1 菊池泰裕1 倉島康夫2
所属機関: 1福島県立医科大学脳神経外科 2公立藤田総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.1277 - P.1281
文献購入ページに移動脳底動脈末端部動脈瘤の手術は,通常Drake4)のsub—temporal approachもしくはYasargil14)のpterionalapproachにて行われている.しかし,脳底動脈末端部が高い位置にある場合や,megadolichobasilar anomaly2)を伴ったこの部の動脈瘤の症例では,いずれのapproachにても手術は困難もしくは到達不可能な場合がある.
今回われわれは,megadolichobasilar anomalyを伴った脳底動脈末端部動脈瘤の症例において,すでに第3脳室底部が一部破壊されていたことから,両側前頭葉間から接近し,終板,第3脳室底を経由して動脈瘤を処置した1例を経験したので報告する.
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